アクテル、人工衛星・宇宙機向け低消費電力FPGAのRTAX-SLを開発

〜RTAX-S、RTAX-SLファミリーにプロトタイピングとクラスV製造工程を採用〜

2007年6月26日

アクテルは、高信頼性が要求される人工衛星・宇宙飛行向けに、低消費電力で放射線耐性を持つRTAX-SLフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)ファミリーを開発し、低消費電力のFPGAの供給を宇宙分野にも拡大することになりました。新しいRTAX-SLファミリーは、宇宙用途のプログラマブル・ロジック・ソリューションとしては業界でもっとも電力消費が少なく、摂氏125℃で代表的な宇宙用FPGAと比べ待機電流が約50%小さくなります。アクテルはまた、RTAX-SL、RTAX-S、RTSX-SUファミリーにもプロトタイピングを適用すること、ならびにQMLクラスVが定めるすべてのステップを踏んで宇宙向け製品のハイレベルなテストを実施する新しいEV製造工程を採用することを発表しました。

アクテルのプロダクト・マーケティング担当副社長、Rich Brossartのコメント
「当社の新しい低消費電力FPGAのRTAX-SLファミリーは、設計上と厳しい低消費電力の要求の面から低消費電力ソリューションを求める宇宙関連業界の需要に直接対応するものです。高い信頼性が必須のミッションクリティカルな航空宇宙システム向けに、当社は低消費電力ファミリーを揃え、プロタイピング・オプションとEV製造工程を導入することにより、ユーザーがシステム電力と開発費を削減し、しかも宇宙飛行に要求される高い品質と信頼性の要件を満たすことを可能にしています」

新しいRTAX-SLファミリーは、アクテルの好評をいただいているRTAX-Sアーキテクチャをベースとし、RTAX250SL、RTAX1000SL、RTAX2000SLの3つで構成されます。同ファミリーは、放射線耐性がほとんどの宇宙アプリケーションが要求するレベルを上回る設計となっているほか、組み込みメモリ、SEU耐性を強化したフリップフロップ、多数のI/O、複数のI/Oスタンダード対応、密封パッケージといった特長を備えています。

プロトタイピングによる低コスト方法での検証
アクテルは、航空宇宙業界の顧客向けに、初期段階のコンセプト検証、中期のプロトタイピング、最終検証と3段階の総合的なプロタイピングを導入しました。宇宙利用に最適化したアクテルデバイスの初期段階のコンセプト検証用に、Aldec社がアクテルのProASIC3フラッシュベースFPGAを使用したプロトタイピング・ソリューションを提供しており、各種の航空宇宙アプリケーション向けにフラッシュベースのプロトタイプの柔軟性とリプログラマビリティを活用できるようになっています。コスト効果の高い中期のプロトタイピング用に、アクテルがフットプリント互換性を持つ商業用Axcelerator (AX)製品とプロトタイピング・アダプターを提供しています。最終の検証段階では、航空FPGAと同じアーキテクチャ、機能、タイミング特性を持つピン互換性のあるRTシリコンを利用できます。これらのソリューションによって、設計周期を省略することで設計に要する時間を大幅に短縮し、全体の開発費を低減します。

QMLクラス V工程仕様に対応するEV製造工程
アクテルの新しいEVデバイスは、従来から厳格であったテスト・スクリーニング工程を一段と厳重にし、コマンド・データ処理システム、テレメトリー、姿勢・位置の保持、衛生の動作状況監視システムといった宇宙機の高信頼性システムの品質を一段と向上させます。アクテルが開発した新しいEV製造工程は、防衛・航空宇宙用IC製造の一般的な品質保証・信頼性要件を定めた仕様書であるMIL-PRF-38535のQMLクラスVが定めるすべてのステップを踏んでいます。

価格と入手時期
RTAX-SLデバイスおよびRTAX-S、RTSX-SU向け新プロトタイプの受注を開始しています。出荷は2007年第4四半期から順次開始します。新しいEV製造工程で製造されるデバイスの受注も開始しています。こちらは2008年第1四半期から順次出荷を開始します。価格と入手時期について、くわしくはアクテルの正規代理店にお問い合わせ下さい。

定評ある宇宙航空ミッション向け製品
アクテルは高信頼性が要求される宇宙用途向けFPGAのリーディング・プロバイダです。この10年間に、アクテルのFPGAは、GPS-2RM、Mars Reconnaissance Orbiter、Mars Explorer Rovers 1、2 (SpiritとOpportunity)、Echostar、Globalstarなど100回を越える打ち上げと300基を超す人工衛星・宇宙機に搭載されています。

アクテルについて
アクテル(Actel Corporation)は、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、ワンチップとシステムレベルの両面から低消費電力に挑んでいます。アクテルのPowerSmart™ FPGAソリューションによる電力効率に優れた設計を可能にします。アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。

Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。