世界初のミックスド・シグナルFPGA「Fusion」を発表
システム開発の新しい可能性を拓く
アナログ・ペリフェラル、フラッシュメモリ、FPGAファブリックをワンチップのモノリシックPSCに初めて集積し、製品設計を革新
2005年12月13日
アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテル ジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、世界初のミックスド・シグナルFPGAファミリであるアクテル「Fusion™」プログラマブル・システム・チップ(PSC)を発表します。Fusionデバイスは、ミックスド・シグナル・アナログ、フラッシュメモリ、FPGAファブリックをワンチップのモノリシックPSCに業界で初めて集積したデバイスです。
このFusion PSCによって、コンセプト段階から迅速に設計を完成させ、機能豊富な製品をすばやく市場に投入できるようになります。これまで、電源管理、スマートバッテリ充電、クロック生成・管理、モーターコントロールなどのアプリケーション分野では、高コストでボード面積を多くとるディスクリート・アナログ・コンポーネント、あるいはミックスド・シグナルASICを使用するしかありませんでした。Fusion PSCによりシステム設計者はプログラマブル・ロジックの利点を活用して容易に設計をおこなうだけでなく、最大限に創造性を発揮することができます。
Fusion PSCによって、設計者はさまざまな機能をワンチップのデバイスに集積するだけでなく、フィールドや生産サイクルでの柔軟なアップグレードが可能になるため、システム開発における新しい可能性が生まれます。アクテルのFusionデバイスは、高いコストがかかり開発期間も長いミックスド・シグナルASIC設計の理想的な代替製品です。さらに、アクテルのARM7および8051ベースのソフトMCUコアと組み合わせて使用すれば、アクテルのFusionテクノロジーは究極のPSCプラットフォームとなります。
究極のプログラマブル・システム・チップ
Fusionデバイスには、コンフィギュラブルな12ビット、600ksps逐次近似レジスタ(SAR)型 ADコンバータが集積されています。フレキシブルなアナログ・ブロックは、MOSFETゲートドライバ出力と、オプションのプリスケーラを使った場合は-12〜+12Vまでのマルチ・アナログ入力をサポートし、これにより電圧、電流、温度モニタなどの多彩なアナログ・システムとの直接接続や制御が可能です。
Fusion PSCファミリは、1デバイス当たり最大1MBのエンベデッド・フラッシュ・メモリを内蔵する唯一のプログラマブル・ロジックです。フラッシュメモリは60nsecランダムアクセス、さらにリードアヘッド・モードでは100MHzの超高速アクセスが可能です。この高性能フラッシュメモリは、x8、x16、x32ビット幅をサポートするユーザー・コンフィギュラブル・データ・バスを提供し、シングル・ビット・エラー訂正、ツー・ビット・エラー検知機能を持つエラー訂正回路(ECC)も内蔵されています。また、アクテルが提供するエンデュランス・エクステンダIPで擬似EEPROMを実現できます。さらに、エンベデッド・フラッシュ・メモリからデータをダウンロードするだけで、アナログ・ブロック設定をさまざまに異なる機能で動作するよう容易にリコンフィギュアできるという高い柔軟性をもっています。
アクテルのフラッシュFPGAテクノロジー独自の特長である、電源投入後即動作(LAPU)、ワンチップ、ファームエラー耐性、低いトータル・システム・コストという長所が、世界で唯一のミックスド・シグナルFPGAであるFusion PSCにも適用されています。アクテルのFusion PSCは、インダストリアル、医療機器、軍需/航空宇宙、通信、民生機器、自動車といった市場でのアプリケーションに必要とされるコア・アナログ・ブロックを提供します。
アクテルのFusion PSCには、電力消費がごく僅かなスリープモードとスタンバイモードがあり、電力消費が問題となるアプリケーションでは、システム基板のパワーアップ・シーケンスとコンフィグレーションなど、レベル0(注1)のLAPUシステム管理を扱えるように特別に設計されています。
アクテルは、このFusionデバイスをサポートし、設計者の生産性を最大に高める包括的な設計環境を開発しました。設計環境にはソフトウェア・ツール、知的設計資産(IP)、リファレンス設計を含みます。(詳細については本日発表のリリース“世界初のミックスド・シグナルFPGA「Fusion」をサポートする設計環境を発表” をご覧ください。)
Fusionテクノロジーの概要
「Fusionテクノロジーとデバイスは、抽象度の高いレベルでも低いレベルでも設計が可能です。Fusionのペリフェラルには、ハード・アナログIPおよびハード/ソフト・デジタルIPが含まれます。ペリフェラルはスマート・バックボーンと呼ばれるソフトゲートの階層を経由してFPGAファブリックで通信を行ないます。スマート・バックボーンでは、通常のバス・インターフェイスに加えマイクロ・シーケンサがFPGAファブリックに集積されていて、個々のペリフェラルのコンフィグレーションを行い、ペリフェラル・データの低レベルにおける処理に対応します。
アクテルの社長兼CEO、John Eastのコメント
「アクテルのFusion PSCによって、設計者は独自の機能を追加しエンドプロダクトの価値を高めることに専念できるようになります。さらに、長い設計期間や高い開発コストのようなASICの欠点が完全になくなったミックスド・シグナルASICのように、Fusion PSCを扱うことができるのです」
価格と購入方法
アクテルのFusion PSCファミリには、システム・ゲート数、組み込みフラッシュメモリ、アナログ・チャネルが異なる4種類のデバイスが用意されます。AFS600 Fusion PSCおよびスターター・キットは近日出荷予定で、リファレンス設計、ソフトウェア・ツールは現在出荷中です。その他、詳細及び価格についてはアクテルの正規代理店にお問い合わせください。
アクテルについて
アクテル(Actel Corporation)は、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置く、ワンチップFPGAソリューションのリーディング・プロバイダです。アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。
(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能 なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。
注1:アクテルのLAPUデバイス分類システムにおける電源投入後即時動作(レベル0)
※ Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。


