アクテル、プログラマブル・システム・チップで業界初となるテクノロジー「Fusion」を発表
アナログ・ペリフェラル、フラッシュ・メモリ、FPGAファブリックをワンチップのモノリシック・プログラマブル・システム・チップに集積
2005年7月19日
アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、プログラマブル・システム・チップ(PSC)の新しいテクノロジーである「FusionTM」を発表しました。アクテルのFusionテクノロジーによって、ミックスド・シグナル・アナログ機能とフラッシュ・メモリ、FPGAファブリックをワンチップのモノリシックPSCに集積することが初めて可能になりました。Fusionは、アクテルがフラッシュベースFPGAのリーダーとしての地位を生かして開発した、ミックスド・シグナル・ソリューションに真のプログラマビリティをもたらす業界初のテクノロジーです。
これまでアプリケーションによっては別々のアナログ・コンポーネント・サプライヤやミックスド・シグナルASICサプライヤによってのみ提供されていた機能があります。Fusionテクノロジーによって、このような機能を必要とするアプリケーション分野でも、ワンチップでプログラマブル・ロジックの利点を活用できるようになります。この新しいテクノロジーは、高アイソレーション、トリプルウェル・プロセス、高電圧トランジスタのサポート機能といったアクテルのフラッシュベースFPGA独自の特性を活かし、ミックスド・シグナル・システムの設計における要求に応えることができます。また、FusionテクノロジーをアクテルのARM7および8051ベースのソフトMCUコアと一緒に使用した場合には、究極のPSCプラットフォームとなります。
設計者はFusionテクノロジーによって同じシリコンをさまざまなアプリケーションに使用でき、また規格の急激な変化にも対応可能です。その結果、システム開発における新しい可能性が生まれます。
包括的なミックスド・シグナルFPGAテクノロジー
新しいFusionテクノロジーでは、抽象度の高いレベルでも低いレベルでも設計が可能です。Fusionのペリフェラルには、ハードワイヤされたアナログIPおよび、ハードワイヤされた、あるいはソフト・デジタルIPが含まれます。ペリフェラルはFusionバックボーンと呼ばれるソフトゲートの階層を経由してFPGAファブリックで通信を行ないます。Fusionバックボーンでは、通常のバス・インターフェイスにくわえマイクロ・シーケンサがFPGAファブリックに集積されています。Fusionバックボーンは個々のペリフェラルのコンフィグレーションを行い、ペリフェラル・データの低レベルにおける処理に対応します。
また、組み込みフラッシュ・メモリからデータをダウンロードするだけで、アナログ・ブロックをさまざまに異なる機能で動作するよう容易に再設定できるという高い柔軟性をもっています。
アクテルはFusionテクノロジーに対応した革新的なツール群を現在開発中で、アクテルのLibero統合設計環境(IDE)の拡張として提供する予定です。これらの新しいツールにより、設計内ペリフェラルの容易なインスタンス化、コンフィグ、ペリフェラル間リンクの確立、ビルディング・ブロックあるいはリファレンス設計の生成/インポート、ハードウェア/ソフトウェアの検証をおこなうことができます。また、包括的なハードウェア/ソフトウェアのデバッグ機能、組み込みソフトARMと8051プロセッサ・ベース・ソリューションの開発を容易にする各種ユーティリティも提供予定で、設計者はこのツール・スイートの活用により生産性を最大限高めることができます。
アクテルのFusionテクノロジーをベースにした最初の製品は6〜9ヵ月以内に発売する予定です。
アクテルの社長兼CEO、John Eastのコメント
「集積化と柔軟性を求める声がますます高まるなか、業界ではプログラマブル・システム・チップ・ソリューションをめぐる競争が激しくなっています。アクテルはFusionテクノロジーの開発により、現在のシステム設計を簡易化できると考えています。業界をリードするフラッシュベースFPGAの開発で得た独自の専門技術を活かし、アクテルの先進フラッシュFPGAのリプログラマブル特性の利点と、アナログ・コンポーネント、大型フラッシュ・メモリ・ブロックの利点とをワンチップ・ソリューションで提供します」
Semico Research社のシニア・アナリスト、Rich Wawrzyniak氏のコメント
「エンド・アプリケーションにおいて柔軟性、コンフィギュラビリティ、高性能を求める声が高まっています。同時に、電力、基板スペースおよびコストの低減も両立させなければなりません。アナログ、メモリ、ロジックおよびソフトMCUインプリメンテーションをワンチップに集積することで、新しいマーケットを創出し、現在のシステム設計における展望を変えていくでしょう」
アクテルについて
アクテル(Actel Corporation)は、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置く、シングルチップFPGAソリューションのリーディング・プロバイダです。アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。
(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。
注: Actelの名 称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰 属します。


