世界で最も低コストの第3世代フラッシュFPGA「ProASIC3/E」を発表

64ビット 66MHz PCI、オンチップ・フラッシュROM、機密性高いISP

2005年1月25日

アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、世界で最も低コストのFPGAとなる、同社の第3世代フラッシュFPGA「ProASIC3」および「ProASIC3E」ファミリを発表しました。民生機器や自動車、またその他価値重視のアプリケーション市場でのFPGAに対する需要は急成長を続け、今年の市場規模は5億ドルに達すると予想されています。この大市場で必要とされる全ての機能と高いコスト効果を備えたProASIC3/Eファミリは、設計者の強い要求に応えることのできるソリューションとなります。

ProASIC3/Eはアクテルの第2世代フラッシュFPGA「ProASIC Plus」の成功を基礎に、64ビットPCIを66MHzのスピードでサポートし、オンチップでユーザー・フラッシュメモリを内蔵した業界初のFPGAという、機能、性能および価格メリットを大幅に向上させた製品です。システム・ゲートは3万〜300万に対応し、機密性の高いインシステム・プログラミング(ISP)機能を備えています。


最も低く抑えられたトータル・システム・コスト
新しいProASIC3/Eファミリは、ユニット・コストそのものが低いだけではなくワンチップ・デバイスのため、デバイスのプログラミングをサポートする外部ブートROMやマイクロコントローラなど通常システム基板上に必要となるさまざまな外部コンポーネントが不要です。そのため、トータル・システム・コストを劇的に削減できます。また電源投入後に即時動作するため、電源投入時にシステムを起動させるための外部CPLDも不要です。その結果、基板スペースも少なくて済み、システムの信頼性が高まり、部品管理を簡素化することが可能です。


機能・性能の優位性
ProASIC3/Eファミリはオンチップで1,024ビット(128×8ページ)の不揮発性ユーザー・フラッシュメモリと、最大6つのオンチップPLLによるクロック調整回路を搭載しています。このユーザー・アクセシブルな不揮発性メモリは、インターネット・プロトコル(IP)デバイス・アドレス指定、ユーザー・プリファランス・ストレージ、システム・キャリブレーション・セッティング、デバイス・シリアライゼーション、部品制御、日付スタンピングなど、さまざまなレンジのシステム・アプリケーションに使用できます。また、最大504kビットの組み込みトゥルー・デュアルポートSRAMメモリおよび最大616ユーザーI/Oを搭載、64ビット66MHz PCIの高性能を実現しています。


業界最高水準のセキュリティ
SRAMベースのFPGAと異なり、オンボードのセキュリティ・メカニズムは全てのプログラミング情報へのアクセスを遮断し、さらに業界標準の128ビットAESアルゴリズムを使用してセキュリティ性の高いインシステムでの書き換えをするため、貴重なIPの価値が失われたり、不正コピーされる心配がなく、設計のやり直しや現場におけるアップグレードを安心して行えます。ProASIC3/EファミリはFlashLockセキュリティ・システムを搭載しており、書き換え可能で追加コストは不要です。内蔵の復号化エンジンとフラッシュベースのAESキーでProASIC3/Eファミリは、今日、最も包括的なプログラマブル・ロジック・デバイス・ソリューションとなっています。さらに、不揮発性フラッシュ・テクノロジーのおかげで低消費電力と電源投入後即動作という特長を持っています。

ProASIC3/Eファミリは、7層メタルレイヤー(6層コッパー、1層アルミ)からなる、業界をリードする先進フラッシュベースのLVCMOSプロセスで製造されており、不揮発性で書き換え可能です。標準的なCMOS設計テクニックも、PLLを含むためロジックおよび制御機能を実装するのに使用されますが、凡庸な性能にとどまります。ファイングレインで強化された柔軟性のある配線リソースと十分なフラッシュ・スイッチのコンビネーションは、性能への影響を最小限にとどめながらも複雑な設計の効果を最大100%にまで発揮できます。


ProASIC3の特長

  • システム・ゲート数:30,000〜100万
  • トゥルー・ デュアルポート SRAMメモリ:18〜144kビット
  • ユーザーI/O:81〜288
  • 3.3V、64ビット 66MHz PCI
  • システム性能:最大350 MHz
  • 1.5Vコア電圧(低消費電力)
  • 1.5V、1.8V、2.5V、3.3V I/O電圧での動作
  • バンク選択可能なI/O電圧:チップ当たり8バンク

ProASIC3Eの特長

  • システム・ゲート数:60万〜300万
  • トゥルー・デュアルポート SRAMメモリ:108〜504kビット
  • ユーザーI/O:最大 616
  • 3.3V、64ビット 66MHz PCI
  • システム性能:最大350 MHz
  • 1.5Vコア電圧(低消費電力)
  • 1.5V、1.8V、2.5V、3.3V I/O電圧での動作
  • バンク選択可能なI/O電圧:チップ当たり8バンク

フラッシュFPGAの特長

  • 不揮発性でワンチップ
  • 電源投入後即時動作(ライブ・アット・パワーアップ)
  • 設計の高機密性(セキュリティ)
  • 低トータル・システム・コスト
  • 低消費電力
  • 中性子によるソフト/ファーム・エラー耐性

アクテルの社長兼CEO、John Eastのコメント
「過去10年にわたり、フラッシュ・テクノロジーは業界に新しい風を吹き込む技術として進化し続けてきました。その証拠にフラッシュFPGAを採用した全てのアプリケーション自身が大きな変化をとげています。例えば、フラッシュ・テクノロジーは携帯電話やカメラ、ビデオ・レコーダなどを革新的に進化させました。フラッシュはまさにプログラマブル・ロジック・マーケットにおいても同じことをする態勢が整っているのです。実際のところ、メインストリームのFPGAテクノロジー・プラットフォームのパラダイムは、常に変化しています。そのなかでアクテルはいまリーダーシップをとるポジションにいます。この新しいProASIC3は世界一低コストのFPGAソリューションで、SRAMベースの製品と比較しても高性能、セキュリティの優位性は明らかです。フラッシュベースのFPGAはセキュリティ、低電力消費、ライブ・アット・パワーアップ(電源投入後即時動作)という全ての特長を兼ね備えた、書き換え可能なソリューションで、さらにASIC並みのユニット・コストでFPGAのtime-to-marketを迅速化できるため、大量生産でもASICからの移行に対するニーズに応えることができます」


Semico Research社ASIC/SoCシニアアナリスト、Rich Wawryzniak氏のコメント
「Time-to-marketへの要求が増し、生産コストが著しく上がるにつれ、FPGAは高セキュリティおよび低価格が重要視される民生機器や車載用途など、従来セルベースのASIC が占めていた価値重視の市場で使われるようになっています。低価格で機密性の高いフラッシュ・アーキテクチャを持つアクテルのProASIC3/Eデバイスは、PLD市場に大きな影響をおよぼす製品となるでしょう」


価格と購入方法
量産開始は2005年第4四半期を予定しています。その他、詳細及び価格についてはアクテルの正規代理店にお問い合わせください。


アクテルについて
アクテル(Actel Corporation)は、フラッシュとアンチヒューズ・テクノロジをベースとしたフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、高機能IP(知的設計資産)コア、統合設計開発ツールとデザイン・サービスを含む独創的な不揮発性プログラマブル・ロジック・ソリューションを提供しています。アクテルは1985年に設立され、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。全世界の従業員数は約500人です。 アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。


(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。

注: Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。