アクテル、コストの削減とシステム統合の簡略化を可能にする航空電子機器システム設計者向けのARINC 429 IPコアを発表
ファーム・エラー耐性を備えたCore429バス・インターフェイスがフル・チャネル構成とプログラミング可能なFIFOの機能を実現
2004年10月5日
アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、航空通信システムの開発時間の短縮とパフォーマンスの向上を実現した知的設計資産(IP)コアを発表しました。この新しいCore429は、ARINC(Aeronautical Radio, Inc.)429通信規格を採用したバス・インターフェイス・コアであり、ProASIC PlusやAxceleratorなどのデバイスを含むアクテルの不揮発性FPGA用に最適化されています。Core429は、フル・チャネル・コンフィグレーションや、プログラミング可能なFIFO深度および割り込みなど、独自機能を備えており、システム設計を容易にすることができる柔軟性に優れたソリューションです。また、アクテルの不揮発性 FPGAと組み合わせることにより、Core429 は世界で唯一ファーム・エラー耐性を備えた、プログラマブルなARINIC 429ソリューションとなります。Core429の発表は、航空宇宙業界におけるフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)のリーディング・サプライヤとして長年貢献しているアクテルの地位をいっそう高めるものといえるでしょう。
アクテルのアプリケーション・IPソリューション担当シニア・ディレクター、Yankin Tanurhanのコメント
「ARINC 429は民間航空機で現在最も普及している通信バス規格であり、この新たなCore429 IPによって、航空業界における技術革新の推進者、かつFPGAのトップ・サプライヤとしてのアクテルの評価は揺るぎないものとなります。Core429の使用により、インダストリアル温度に対応し動作する書き換え可能な不揮発性FPGAに、ARINC完全準拠のレシーバおよびトランスミッタを20ドル以内で搭載することができるため、システムレベルの統合が可能である上に、コストを大幅に削減することができます。従来のアプリケーションに関しては、Core429 には既存のARINC 429 ASSPとのコード互換性を保つオプションがあり、標準のARINCライン・ドライバおよびレシーバと接続できるので、新規だけでなくリプレイス用アプリケーションに適しています」
柔軟性に優れたソリューション:独自機能とファーム・エラー耐性を実現
送受信チャネルの数が決まっているプロセッサベースの、既存のARINC 429デバイスとは異なり、Core429はチャネル数を設定できる(送受信用1〜16チャネル)ので、オンチップ・メモリをすべて活用でき、大幅なコスト削減ができます。また柔軟性が高く、ARINC 429ワード数512の深度までプログラム可能な組み込みFIFO機能を使用できます。FIFOのこのプログラマブルな深度と割り込み機能によって、ホスト・プロセッサの作業負荷が軽減されるため、システムのパフォーマンスが向上します。さらに、ステート・マシン設計はARINC 429アプリケーション用に最適化されているので、プロセッサベース製品と比べるとCore429は電力消費が少なく、プログラムもはるかに容易です。
Core429はアクテルのフラッシュベースまたはアンチヒューズベースのFPGAを使用した場合、システムの信頼性を大きく向上させる、ファーム・エラー耐性を備えた業界唯一のARINC 429ソリューションとなります。ファーム・エラーは、コンフィグレーションにおける中性子誘発型のアップセットであり、ロジック・エラーを引き起こすとともに、FPGAデバイスの機能障害の原因にもなり得ます。特に高高度の環境下では、SRAMベースのFPGAは、ファーム・エラーに対して脆弱です。航空機のARINC 429システムでは、ファーム・エラーが発生すると通信不能などの重大な混乱が生じる恐れもあり、可能な限り保護する必要があります。フラッシュおよびアンチヒューズ・テクノロジを組み込むことによって、アクテルのFPGAは、ファーム・エラーによるコンフィグレーション・アップセットの影響を受けなくなるため、信頼性の高いアプリケーションに、非常に適しています。
Core429システムの設計統合と検証の簡略化を促進するため、アクテルでは、4つのARINC 429チャネルの動作を検証する開発キットを提供しています。この開発キット、Core429-DEV-KITには、アクテルの書き換え可能なProASIC Plus FPGAと、429バス接続用の標準ライン・ドライバおよびレシーバ搭載のドーター・カードが含まれています。開発システムは、ホスト・プロセッサとしてアクテルのCore8051と、送信4チャネルと受信4チャネルで構成された1台のCore429を使用してプログラムされます。また、開発キットは、Ethernet、RS-232、USB、およびIrDA通信用にあらかじめ設定されています。
価格と購入方法
アクテルのCore429は、評価バージョン、ネットリスト・バージョン、およびRTLバージョンがあります。シミュレーション・モデルをコンパイルしたModelSimを含む評価バージョンを無償で提供しています。ネットリスト・バージョンはシステム統合を簡略化します。また、RTLバージョンは完全なユーザー・カスタマイズを可能にします。ネットリスト・バージョンとRTLバージョンには、テストベンチが付属しています。また、Core429の全バージョンに、統合作業の簡略化に関する詳しい解説書が付いています。
Core429-DEV-KITには、Libero Platinum評価版ソフトウェア、8051コード・デバッグ用FS2デバッガ・ソフトウェア、ドーター・カード、プログラミング・ファイル、ドキュメンテーション、対応ケーブル、および電源が含まれます。アクテルのPlatform8051開発キットをすでにお持ちの方は、Core429ドーター・カード(Core429-SA)のみお求めいただけます。その他、詳細及び価格についてはアクテルの正規代理店にお問い合わせください。
アクテルの DirectCore と CompanionCore ソリューション
アクテルは、システムレベルの IP ソリューション「DirectCore」を提供しています。 これは特に、アクテル製デバイスとともに利用するよう製造され、最適化されています。 また、サード・パーティの IP ブロック「CompanionCore」も提供しており、これはアクテルの FPGA において試験され検証されています。組み込みシステムから民生、通信まで多岐に渡る対象アプリケーションの機能には、マルチメディアやエラー修正だけでなく、バス・インターフェイス、コミュニケーション・コントローラー/インターフェイス、プロセッサ、周辺機器、暗号化、メモリコントローラも含まれます。DirectCoreとCompanionCore 製品は、アクテルの提供する、社内もしくはサード・パーティの EDA 開発ツール、高品質のドキュメント、サービスおよびサポートを通して、シームレスに実装できるため、設計プロセスの合理化、time-to-market の短縮、設計費用およびリスクの最小化が実現します。
アクテルについて
アクテル(Actel Corporation)は、フラッシュとアンチヒューズ・テクノロジをベースとしたフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、高機能IP(知的設計資産)コア、統合設計開発ツールとデザイン・サービスを含む独創的な不揮発性プログラマブル・ロジック・ソリューションを提供しています。アクテルは1985年に設立され、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。全世界の従業員数は約500人です。 アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。
(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。
注:Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。


