太陽系の起原の解明に大きな役割を果たすアクテルのFPGA
欧州宇宙機関(ESA)のロゼッタ・ミッションにおいて宇宙探査機と科学ペイロード機器に400以上のアクテルデバイスが採用
2004年8月4日
アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、欧州宇宙機関(ESA)の打ち上げた「ロゼッタ」スペース・ミッションにおいて、同社の耐放射線性を備えた宇宙用途のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)400個以上が、ESAおよび機体製造メーカによって採用されていると発表しました。宇宙探査機「ロゼッタ」は、2004年3月2日に打ち上げられ、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を目指し10年間の宇宙飛行中です。この3トンもの宇宙探査機は彗星に到着した後、誕生後45億年を経た、この彗星のまわりを回り、太陽系の起原について重要な手がかりとなる膨大な量の科学データを収集することになります。さらに、「ロゼッタ」は別のモジュールを発射し彗星に着陸させ、さらに膨大な量のデータを採取する予定です。
アクテルの軍需・航空宇宙製品マーケティング担当ディレクター 、Ken O' Neillのコメント
「宇宙探査機『ロゼッタ』は、今日までの欧州におけるスペース・ミッションにおいてアクテルのFPGAを最大限に使用した例です。アクテルのデバイスが選ばれた理由として、その独自の機能、高信頼性、柔軟性そして耐放射線性があげられます。さらに、宇宙探査機『ロゼッタ』のような複雑なプロジェクトにおいては、様々な設計チームが、最小限の追加費用で、設計プロセスの最終段階でもデザインを変更できなければなりませんでした。これはASICでは不可能なことでした」
アクテルのアンチヒューズFPGAは、これまで広い範囲にわたる着陸船および軌道衛星のアプリケーションに選ばれ、宇宙探査機のプラットフォームとその様々なサブシステムにおいて、低電力消費、数量、限られた基板スペースなど厳しい条件をクリアし重要な役割を果たしました。たとえば主要宇宙探査機のプラットフォームでは、メイン・コンピュータ、パワー・システム、マス・メモリコントローラそして追尾アンテナ制御に使われてきました。
「ロゼッタ」の打ち上げのための柱となる科学機器の一つ、ロゼッタ・プラズマ・コンソーシアム(RPC)装置は、23つのアクテルのFPGAのみを使用し設計されました。RPC装置はセントラル・パワーユニット、インタフェース・ユニットそしてデータ・プロセッシング・ユニットで構成されており、Imperial College London率いるグループによって開発されました。この機器は5つの独立したセンサー・サブユニットに接続されており、それらが彗星の周りのプラズマ・フィールドを様々な角度から測定します。各サブユニットは、特別に適合されたIEEE1355規格の二点間通信回線で接続されており、そこにはアクテルRT1280Aデバイスが使用されました。
Imperial College Londonのspace projects manager、Christopher Carrのコメント
「アクテルのデバイスを使用できたのは幸運でした。欧州宇宙機関への最初のプロトタイプを納入した後、外注したASICに重大なバグが発見されましたが、あるFPGAの容量の余りを使ってASICバグの回避方法を提供できました。これもFPGAの柔軟性のおかげです。ASICを修正するのに必要な時間とコストの数分の一で可能でした」
アクテルのデバイスをフル活用しているもう一つの機器として、飛行時間型質量分析計COSIMAがあります。この機器は、彗星の核から発生する塵の化学組成を割り出すものです。塵を収集し、サンプルを様々の分析プロセスに運ぶターゲット・マニピュレータ・ユニット内にあるステッピング・モーターのコントロールは2つのアクテルRT1280A FPGAが担っています。耐放射線性RT54SX16デバイスは、宇宙探査機のインタフェース・ボードに組み込まれており、COSIMAプロセッシング・ユニットと「ロゼッタ」間の高速リンクを実現しています。
このプログラムには、200の耐放射線性RH1280 FPGA、100の耐放射線性RT4100Aデバイス、60のRT1280Aデバイスおよび40のRT54SX16デバイスを含む合計400以上のデバイスが納入されました。
アクテルについて
アクテル (Actel Corporation)は、高速通信、特定用途向け集積回路(ASIC)代替、および放射線市場向けに、アンチヒューズとフラッシュ技術をベースにしたフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、高性能IP(知的設計資産)コア、ソフトウェア開発ツールおよびデザイン・サービスを含む、総合的なプログラマブル・ロジック・ソリューションを提供しています。アクテルは1985年に設立され、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。全世界の従業員数は約500人です。アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。
(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。
注:Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。


