火星探査ミッションを支えるアクテルのFPGA
無人探査機の打ち上げから着陸後の探査まで、重要な役割を担う
2004年2月18日
アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:岩本 桂一)は本日、耐放射線性を備えた宇宙用途のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)が、現在火星で地質調査などを行い、データを送信してきているNASAの無人火星探査機「スピリット」と「オポチュニティー」に搭載され、かつて火星に水があったかなどの火星探査ミッションにおいて大きな役割を担っていると発表しました。両探査機を載せた軌道衛星を運ぶDeltaロケットの打ち上げから衛星の軌道投入、そして探査機が火星に着地し探査を行うにあたり、パワー・マネジメントや姿勢・軌道制御システム、コマンドやデータの処理、遠隔計測を含む計測など、多くのミッション・クリティカルなデジタル・ロジック機能の導入をアクテルのFPGAが可能にしました。アクテルのFPGAの宇宙探査への貢献は10年前から始まり、火星探査では1997年の「マーズ・パスファインダー」ミッションに続くものです。
耐放射線性を備えたアクテルのFPGAは、過酷な温度条件における高信頼性や、電源投入後即時動作という特長を持っており、コンポーネント数を減らすことで消費電力を低減させ、基板スペースと負荷を削減することのできるワンチップのソリューションです。さらに、火星探査機に搭載された耐放射線性を持つ宇宙用途FPGAも、これら独自の技術を駆使した不揮発性デバイスに特有である優れた特性を備えており、これまで多くの機関の支持を受けてきました。
アクテルのデバイスが探査機を運ぶDeltaロケットの打ち上げにおいて非常に重要な役割を完遂したことで、無人火星探査機「スピリット」と「オポチュニティー」の火星探査ミッション実行が可能になりました。アクテルのデバイスはまず打ち上げから火星到着までの6ヶ月間において、太陽や星の位置を観測するセンサーなどナビゲーションを行う中枢システムに組み込まれています。さらに両探査機に搭載された火星の表面画像を捉える10つのカメラを働かせる“心臓と魂”の役割を、アクテルのFPGAが果たしています。さらに、これらの画像を軌道衛星に中継する重要な無線通信の役割も担っています。
火星の周囲をまわり無人探査機を火星表面に降下させたあとの軌道衛星では、アクテルのデバイスは火星・地球間で画像や重要なコントロールの情報を伝送する中継地点の機能を果たします。一方、同時期に火星に向かったヨーロッパ初の火星探査機「マーズ・エクスプレス」では固体記録計など多くのミッション・クリティカルな機能に活用され、この一機だけで20以上のアクテルのFPGAが使用されています。
アクテルのFPGAはこの10年間で、宇宙ロケットAtlasUやEchostar、SBIRS-High、国際宇宙ステーション、マーズ・パスファインダー、マーズ・エクスプローラー・ローバー1/2、欧州宇宙機関(ISA)マーズ・エクスプレスの軌道衛星、NASAの火星探査機スピリットとオポチュニティー、ハッブル望遠鏡など、100以上のロケット打ち上げや300以上の衛星に使用されています。
アクテルの製品マーケティング担当副社長、Barry Marshのコメント
「1990年以降、アクテルの宇宙用途FPGAは100以上ものロケット打ち上げや300以上もの衛星のフライト・ユニット・アプリケーションに搭載されてきました。マーズ・パスファインダーの探査車が1997年に火星に着陸した時、火星表面の写真の数々を送信するのに貢献したのがアクテルのデバイスでした。つまり、このミッションを成功に導いたのはアクテルなのです。今日、困難を極める火星探査ミッションで活用されているように、他の宇宙探査機にも搭載されています。私たちは、宇宙計画における大成功を陰から支えるテクノロジー・リーダーとしての役割を誇りに思っています。そしてこれからも、宇宙用途における最先端の製品を開発し続けていきます」
アクテルについて
アクテル (Actel Corporation)は、高速通信、特定用途向け集積回路(ASIC)代替、および放射線市場向けに、アンチヒューズとフラッシュ技術をベースにしたフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、高性能IP(知的設計資産)コア、ソフトウェア開発ツールおよびデザイン・サービスを含む、総合的なプログラマブル・ロジック・ソリューションを提供しています。アクテルは1985年に設立され、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。全世界の従業員数は約500人です。アクテル(ACTL)は、Nasdaq National Marketに上場しています。
(注)FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
FPGA(=Field Programmable Gate Array)は、ユーザーによってプログラムの書き換えが可能な論理デバイスで、回路データをダウンロードすることにより、回路構成を変更することが可能なLSI(大規模集積回路)を指します。チップの製造後ユーザーがプログラムして使用するため、開発・製造の初期費用などを削減することができます。
注:Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。


